10月28日に島根大学人間科学部棟実習室において,「知的に障がいのある人のオープンカレッジin松江」が開催され,当部門の中村守彦教授が『発明-神話食に学ぶ』と題して,講義・実習を担当しました。神話食は,物語(神話)と料理を調和させた新しい「食」として中村教授が考案し,島根大学は『出雲風土(food)神話』を商標登録(商標第5782233号)しました。
 このオープンカレッジは,島根大学人間科学部福祉社会コースの学生と地域の福祉関係者らで構成された「オープンカレッジ実行委員会」が企画・実施し,島根県在住の知的に障がいのある方を大学に招いて,講義を受けていただき,学習の機会に触れてもらうことを主旨としています。
 講義では発明とは何かをやさしく説明し,今までなかった新しいものを考え出したり,作り出すことの楽しさを伝えました。続いて実習(グループ学習)では紙粘土細工により,日本の昔話(桃太郎ほか)を題材にして,物語性をもった料理を考案・作成しました。18名の参加者は,「本物みたいに美味しそうにできた」「こんな料理があったらいい」など,それぞれが感想を述べました。
  今回の講義・実習は,中村教授の「医学と他分野の融合技術」を受講した人間科学部の学生たちが,講義の中で紹介された神話食に興味を持ち,実現しました。
実習風景
中村教授の講義風景
参加者の作品
島根大学地域未来協創本部 地域医学共同研究部門
「知的に障がいのある人のオープンカレッジin松江」で中村教授が講演しました